オリーブオイルとフレンチ

実るほど頭を垂れる稲穂かな…


シリーズ『オリーブオイルとレストラン』、
今回ご紹介するのは、"料理の鉄人"で一世を風靡した通称ムッシュ、坂井宏行鉄人のフランス料理店ラ・ロシェル 南青山店さんです。
冒頭の諺はラ・ロシェル 南青山店 川島 孝 総料理長を顕すためにある金言ではないかと感じることがあります。
それは、オリーブオイルのご相談・ご注文を頂く度、納品させて頂く度に私共の様な小さな輸入業者に対してとられる態度。
必ず感謝と労いの言葉を添えながら丁寧に対応される川島シェフの姿がまさにそれだからです。

以前、ホールのスタッフの方から「シェフは早朝から郊外の野菜農家に直接足を運ばれた後でさえ、誰よりも早くお店に入られる」と伺ったことがありました。
定期的に開催される料理教室イベントが常に満員御礼&大好評である所以は川島シェフの料理人としての勤勉さに加え、お人柄の魅力に依るものと容易に想像出来ます。

お店の信頼もレストランの繁栄も全ては人と人の繋がりからではないでしょうか。
たとえ小さな事柄でも交わした約束は必ず守る。
逆にそこからでしか人としてのクレジットを重ねることは出来ないのかも知れません。
川島シェフや前記事でのイタリアンシェフ同様、素材にこだわり、オリーブオイルとの相性を探求するシェフたちの真摯な姿勢には敬意を払うと同時に教わることがたくさんあります。
わたしもクイジーヌの分野にかかわらず体に良い素材、良い油を率先して取り入れることはとても大切なことだと考えています。
”フレッシュで良質であることは元より、オリーブ油で料理の味を消してはいけない。
引き立ててこそ良いオリーブ油。” 
TWGオリジナルZoi(ギリシャ産コロネイキ種100%) はその観点から皆さんにオススメしている高品質EVオリーブオイルですが、同じコロネイキ種でも地域や製法、メーカーにより微妙に味やフレーバーに違いがあるのも事実です。
オリーブオイルを素材を活かす調味料ととらえ、そこを使い分ける繊細さと技術が備わったシェフたちにオリーブオイルアドバイザーとして少しでもお役に立てることができたら本望です。
今後も川島シェフのお料理教室では、オリーブオイルの世界をもっとわかりやすく、そして益々美味しく楽しく広げていってくださることでしょう。
新分野開拓に余念がない柔軟な受け皿を持つシェフが織りなすフレンチの世界。
コロナ禍にあっても進化するラ・ロシェル 南青山店は目が離せないレストランの一つです。

ラ・ロシェル 南青山 高級フレンチレストラン 公式HP
https://www.la-rochelle.co.jp/