愛すべき地球とスローライフ

YouTubeの閲覧中、偶々、目にした美しい村の映像。

自然溢れる大地に生える、かつて見たことがないほど艶やかに発色した草・木・花。

鶏は元気いっぱいに声を張り上げて鳴き、犬はじゃれ合い、猫もウサギも羊も山羊も、

争いなく自由に仲良く共存する平和な光景。

斧で薪を割る音、パチパチ火を起こす音、ボコボコとお湯が沸き、

収穫したハーブやフルーツでゆっくりお茶を煮たてる音、木板の上でリズミカルに野菜を刻む音。

時がのんびりと流れ、どことなく懐かしい。

(もしかして、私の前世はここ?)

目も耳も全てが調和良く癒されていく…

その和やかでいて美しい風景に人々は思わず心を奪われてしまうのかもしれない。

(既に再生回数がハンパない…)

それにしても、電気・ガス・マイクロウェーブが当たり前のご時世に

未だに既往の生活様式を大切に守り続けている人たちがいるなんて…

そこはアゼルバイジャンの田舎。

今、ロシアとの紛争が続くウクライナに程近く位置するこの村では

核だ、ミサイルだ、殺戮だ、の戦争とは無縁の静かで穏やかなが暮らしが、

まるで約束されているかのような別世界だ。

薪で火を起こした釜戸に並べられた新鮮な食材。

オリーブオイルをはじめナチュラルな調味料を用い十分に

手間隙かけて作る昔ながらのスローフードの食生活。

その地に生まれ育った人々がその地の自然を育み、恵みを戴き、

自然の産物を決して無駄にしない、自給自足、地産地消。

そこに存在する究極のリサイクルが

当たり前にゴミを出している現代に生きる私たちになにかを追想させる。

限りある資源をもつ地球を救うため(国や人種を問わず協力し)Co2やプラスチックの削減に

取り組んでいたはずの私たちが、突然起こった紛争で平和崩壊の危機にある。

地球を守るどころかこれでは、地球人自らの手によって地球を破壊している自傷行為。

この愚行を地球上の誰が望むというのか。

なんとも残念でならない。

世の中がどんどんスピード化し変化を求め、便利になり、なんでも容易く手に入る今、

目に見えない大切なものが対価として失われているのかもしれない。

今こそ、一度原点に立ち返り

私たちが暮らす掛け替えのない星、地球を共に守り、

共にゆっくりじっくり生きる道を話し合う必要があるのではないか?

そんな危惧が、戦火のニュースを観る度、そしてこのYouTubeを見た時はっきり確信に変わった。

皆さんも是非ご視聴あれ。